ところで、あんた、誰だった?
母に尋ねられる。
私の名を告げると
あ〜、かおりか 。
かわいかったわ。
かわいくてしかたなかった。
食べてしまいたくなるぐらい
かわいかったわ。
かおりがいなかったら
生きていけんかったなぁ。
と。
私のこと、わからくても
香里のことは、覚えていてくれてるみたい。
いつも、
私は、香里だと告げると
このやり取りの繰り返し。
かわいかった、と
過去形なのが気になるがw
帰り道は、いつも涙。
愛されていたっていう事実があった。
でも、
愛されていないと思い続けていた。
そして、あろうことか、、、
こんな大人にはなりたくないって思い続けて
今の私がある。
帰り道。
いつも涙。
愛されてる嬉し涙。
憎み続けていた後悔の涙。
今日のこころは、
複雑。
さて、
車の中でひと泣きできたので
帰ろうと思う。